カロコン開発ストーリー

2009年度に配信したカロコンメールマガジンの内容をご紹介しています。

第1回 カロコン誕生秘話! 実は、病院からスタート

開発のきっかけは

そもそも、グリコが「カロコン」を開発しようと思ったのは、昨今、取り上げられている「メタボ」対策のためでも、ダイエットのためでもありませんでした。
「カロコン」開発のきっかけは、グリコの開発担当者が、東京医科大学八王子医療センターの栄養士さんに、「摂取カロリーに気を配る方でも安心して食べられるアイスを作ることはできないでしょうか?」と問いかけられたことでした。
みなさんご存知の通り、ケーキやアイスなどのデザートはカロリーが高く、摂取カロリーに気を配らなければならない人たちにとっては大敵。
だから、そんな人たちにとって、「カロコン」はまさに“夢のアイス”でした。
それくらい「80kcalのおいしいアイス」というのは常識では考えられないものだったのです。

 「本当にそんなアイスができるのか?」

と、開発担当者も、最初は不安だったといいます。
けれど、何と言っても、「おいしさと健康」を企業理念としている江崎グリコです。
「摂取カロリーに気を配っている方にも、カロリーを気にせず、おいしくて甘いアイスを食べてもらいたい!」 という強い信念で、日々奮闘。

栄養士さんと協力し合いながら、見事、80kcalのおいしいアイスを完成させたのです。

20年ぶりに食べました

誕生した「カロコン」を、まずはお医者さんや栄養士といった医療関係者の方に知ってもらいたいと思い、そういった方々が集まる学会や研修会などに参加し、実際に食べてもらっていました。
そこでカロリーに気を配っている方たちも食べられるアイスだということを知ってもらっていたのです。
また、そのような人々が集まる会の時に、「カロコン」を試食してもらうという「試食会」のようなことも行っていました。
試食会に来られる方は、40代くらいから年配の方では80代の方まで幅広い年齢層。
「カロコン」の説明をし、食べていただこうと促すと、中には、

「……本当に食べていいんですか?」と聞く人もいらっしゃったそうです。

そして、食べると、「甘くて、冷たくて、おいしい」と本当に嬉しそうな顔をされていたといいます。
「中には『アイスを食べたのは20年ぶりです』って言う方もいたんですよ。本当に嬉しそうで……」
その時のことを思い返し、開発担当者も感慨深い様子でした。
きっと、自分たちが開発したアイスが、こんなにも喜ばれるのだということを目の当たりにし、「カロコン」の必要性を感じた瞬間だったのでしょう。

ちなみに、回数は減りましたが、このような試食会は、今でも続けられています。実は「カロコン」は医療関係者や栄養士さんたちの認知度はとても高いアイスなのです。

意外な人たちに人気?

また、発売当初は首都圏約100箇所の「病院の売店」でしか販売されていませんでした。
開発担当者達も、今のようにスーパーマーケットやコンビニの売り場に並ぶ姿は想像していなかったそうです。
それどころか、開発担当者は「カロコン」を病人食のようなイメージで捉えている面があったといいます。ネーミングの候補には「ケアライフ」とか「○○サポート」といったものが挙がっていたとか……(笑)。

病院の売店で売られていた「カロコン」は、もちろん当初の目的であった方たちにも喜ばれましたが、意外や意外!
そのうち、念頭になかった看護師さんや病院関係者が、喜んで買っていくことに気付きました。

「ダイエット中だからちょうどいい」

「低カロリーなのにおいしい」

そんな声を聞き、開発担当者も目からウロコ!「カロコン」はダイエット志向の方や、単にデザートを食べたい方にも支持されることがわかったのです。
その後、スーパーマーケットでテスト販売を行い、大きな数字ではないものの、安定して売れることがわかったため、本格的に売場を広げていきました。
そして、現在のようにいろんなコンビニやスーパーでも「カロコン」を買えるようになったのです。

  • 管理栄養士さんとの共同開発 東京医科大学 八王子医療センター 栄養科 福元先生/深谷先生

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