カロコン開発ストーリー

2009年度に配信したカロコンメールマガジンの内容をご紹介しています。

第2回 羨ましい?! 開発担当者は毎日たっぷり「試食」

1日に何個も試食

みなさんは、「カロコン」を開発している部屋って、どんな雰囲気だと思いますか?フラスコや試験管がたくさんある、理科の実験室みたいなものを想像していませんか?(私はそうでした……)開発担当者に尋ねてみると、意外にも「実験室というよりは、大きな厨房みたいですね」という答えが返ってきました!そんな「大きな厨房のような部屋」で、開発担当者たちは1日に何個もアイスを試食しているのです。
一番最初にできた試作品の「カロコン」は、開発担当者いわく、「決しておいしくなかった」とか。甘さはあったけれど、スカスカで濃厚さが足りない。アイスのおいしさである、まったりとした滑らかさもない……。そんな状態でした。
そこから今のあのおいしさに辿り着くまでに、開発担当者たちは毎日試食を繰り返してきました。
「滑らかさを出そう」「後味をよくしよう」など、どこか一つを改良するのにも、少しずつ製法を変えた試作品を4、5タイプ作り、全部食べていきます。
実際に自分たちの舌で味わい、「これはもっとこうしたほうが……」 「あれよりこれのほうが……」など、話し合いながら決めていくのです。
だから、1日に食べるアイスの数は本当にたくさん!舌も麻痺して味がわからなくなってきてしまうので、微妙な違いを見分けるために、水を飲みながら試食していくそうです。
「アイスが好きじゃないとできないですね」というこちらの言葉に、「好きじゃなかったら、罰ゲームですよ〜(笑)」と開発担当者。おいしさを極めていくって、大変なことなんですね。

頭と舌で味わう

「カロコン」の場合、おいしさを追求するだけでなく、カロリーを抑えなければなりません。
「チョコチップ」を試作した時は、カロリーが88kcalになってしまい、それを80kcalまで減らすのは本当に大変だったとか。「たった8kcalで?」と思われるかもしれませんが、チョコチップの量を減らさず、甘味やコクもそのままで、カロリーだけ減らすというのは、とても難しいことなのです。
自分たちが自信をもって提供できるアイスになるまで、また何度も試食を繰り返さなければなりませんでした。
ちょっと余談になりますが、開発担当者は、これだけ毎日試食を繰り返しながらも、研究のために他社の製品のアイスも食べるそうです。
どんなアイスが消費者に支持されているのか知っておかなければならないですし、食べて気になる点はメモしておいて、自分たちの開発に生かします。
開発担当者のこんな言葉が印象的でした。
「僕らは、アイスを頭と舌の両方で味わっています」つまり、「食べること」は大事な仕事の一つ。
だから、江崎グリコの社員は自分専用の冷蔵庫(ひきだしになっている)を持っているのだとか。さすがお菓子メーカーですね!
仕事中にお菓子やアイスを食べていても怒られないなんて、やっぱり羨ましいかも?!

  • 管理栄養士さんとの共同開発 東京医科大学 八王子医療センター 栄養科 福元先生/深谷先生

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