buzzリーダー白書 : 「ご近所付き合い」について

(アンケート期間:2012年1月18〜22日 総回答数:13,578名)

buzzリーダーのみなさんに「ご近所付き合い」についてアンケートをとったところ、1万3000名以上の方から回答をいただきました。
みなさんがご近所の方と、どの位の頻度でどのようなお付き合いをしているか、リアルなご近所ライフをお聞きしました。
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ご近所付き合い」をしているかどうか?

サンプルグラフ

全体の3割の人が「ほとんど、もしくは全くしていない」と回答し、約7割の人が年数回以上の付き合いがあると回答しました。付き合いの頻度は若い年代ほど少なく、20代以下で近所付き合いのある人は半数強にとどまっています。近所付き合いがどんどん希薄になりつつあるようです。また、どの年代においても、女性よりも男性の方が近所付き合いの頻度が低いことも分かります。

「ご近所付き合い」をほぼ毎日~年に数回程度している人の内容/「ご近所付き合い」をしていない人は「ご近所付き合い」をしない理由

  • 家庭菜園を6軒で作っており、それぞれの作物の情報交換や、物々交換をしている。60代/男性/爺さん
  • 犬を飼っているので、お散歩のときにわんこちゃんと飼い主さんと情報交換などをしながら話す。40代/女性/akarinaさん
  • 次女の保育園送迎は徒歩なので、ご近所の挨拶は、毎日子供と行っています。また、ご近所に子供たちのお友達のお家が多いので、週1回程度行き来しています。30代/女性/ベリーベリーストロベリーさん
  • 毎朝、出勤するときに簡単なあいさつをしている程度。フルタイムで働いているので、近所の方と会うことが少ないため。40代/女性/さりちゃんさん
  • 朝エレベーターに乗れば「おはようございます」という程度。子供もいないので共通する付き合いが生まれない。 震災以降なにかあったら困るけど…40代/女性/みおんちゃんさん
  • マンション住みで、隣近所は最初の挨拶しか顔を見ていません。生活時間が違うと、会わない人の方が多いので、中々出来ていません。40代/女性/ぶたこぶーさん

近所付き合いの内容については、男女の違いがみられました。女性は、“ちょっと立ち話”をしたり、おすそ分けをし合ったり、ママ友同士で交流するなど、日常生活に密着した付き合いであるのに対し、男性は、普段の挨拶はするものの、町内会の行事や役員など、地域活動に関する付き合いが多く、課された役割・任務を果たすことが近所付き合いの主な内容のようです。近所付き合いの内容の男女差が、頻度の違いに影響していると推測されます。

「ご近所付き合い」をしていて良かったと思うこと

  • 自分だけでは知らないだろうことを知れる。まさにこれぞ口コミ!ここはコレが安い!保育園はここ!習い事のここならいくら!とかずばり聞ける。30代/女性/いちごっち15さん
  • 子育てしていると、身近に相談相手や理解者がいると本当に心の支えになります。 子供も仲良しですし、風邪の時や急用のときに預かってくれたりするので助かります。30代/女性/のぶこさんっちさん
  • 子供が同級生なので、学校での問題や情報が入ってくるので安心。40代/女性/かっぽれさん
  • 子供が外で遊んでいるときに声をかけてくれたり、様子を後で教えてもらえた時。このご時世なので、沢山の目で子供を見てもらえると安心して外遊びをさせられる。40代/女性/kemininさん

女性の“ちょっと立ち話”は、近所付き合いの最大のメリットである「情報交換」の場のようです。近所付き合いのメリットについて自由回答で尋ねたところ、男女ともに「情報」というキーワードが頻出しました。特に女性は、子育て、医療、地元のお店情報など、生活に密着した情報を、近所付き合いの“ちょっと立ち話”から得ていることが分かりました。

「ご近所付き合い」をしていて、面倒だったり困ること

  • 時間を忘れて楽しく話していて、夕食の用意が遅くなってしまう…そろそろ切り上げたいと思っていても、友人がなかなか帰ってくれない時は困る。60代/女性/dorichanさん
  • 常に人に見られている意識がある。悪口を言われてたらどうしよう…とか、ここから抜け出せないみたいな閉塞感があったりもする。30代/女性/あゆーらさん
  • 何かトラブルが起きたときに、修復するのが大変。それから仲良すぎると、嫉妬とかあるし、いろいろと比べたりするし、困ることもある。40代/女性/せじさん

近所付き合いのデメリットでは、「長話」「噂話」「悪口」が嫌だという回答が多く寄せられました。良好な関係の相手と有益な情報交換ができる程度の“ちょっと立ち話”は歓迎だが、長くなったり、悪口や噂話に巻き込まれると、それは大きなストレスとなるようです。そうしたストレスやトラブルに巻き込まれないよう、予防線を張る様子も多くうかがえました。

この一年間の「ご近所付き合い」の頻度や内容について変化とその内容

  • 特に親しい人ができ、よりよい生活の工夫を教えあって高めあえた。また、buzzlifeも教えてもらって、お友達の輪が深まった。30代/女性/Qさん
  • 貸し農園でお野菜作りを始めてから、ファーム仲間のおじちゃんたちと忘年会をしたり、ボランティアに参加したりする様になりました。30代/女性/ひろぽぽさん
  • 頑張りすぎていた事もあり、気持ちが疲れてしまった。意識して無理しないようにした事で、これまでの付き合い方が変わり、少し自然になってきた感じがする。40代/女性/yasutama5さん
  • 6月に出産して、さらにおじいちゃんおばあちゃんに話しかけられるようになりました。息子を孫のようにかわいがってくれるので、わたしも嬉しいです。30代/女性/まんまるまるさん

この1年での近所付き合いの変化があったと回答した人の中で最も顕著にみられた内容が、東日本大震災による変化でした。東北、関東地方では、実際に震災時に近所同士で助け合った経験から、日頃からの近所付き合いの重要性を痛感する様子がうかがえました。特に女性は、震災被害等が落ち着いて以降も、近所の人とメールアドレスや連絡先の交換、一人暮らしの高齢者宅に日常的に声をかけるようになったなど、具体的なアクションを起こしている意見が目立ちました。

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