「来年の消費」について~buzzLifeリーダーアンケート-2012年11月より

(アンケート期間:2012年11月15〜18日 総回答数:11,710名)

buzzリーダーのみなさんに「来年の消費」についてアンケートをとったところ、1万1000名以上の方から回答をいただきました。
景気の先行き不透明感が強まる中、来年の消費行動はどうなっていくのでしょうか。世間やご自身の「財布のひも」の締め具合についてなど、みなさんの予想をお聞きしてみました。
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Q1.来年の、世の中の人たちの「財布のひも」は、今年に比べて“固くなる”と思いますか?
それとも“ゆるくなる”と思いますか?
Q4.来年の、あなた自身の「財布のひも」は、今年に比べて“固くなる”と思いますか?
それとも“ゆるくなる”と思いますか?

グラフ1

世間の財布のひもについてお聞きしたところ、全体の6割が「固くなる」と予想しています。
残りも24.6%が「今年と同じ」、そして、「ゆるくなる」は1割弱にとどまっています。
では、自分の財布のひもはというと、世間と比べて「ゆるくなる」「固くなる」が減少し、その分「今年と同じ」が10ポイント以上増加しています。

Q2. Q1の「来年の、世の中の人たちの「財布のひも」は、今年に比べて“固くなる”と思いますか?
それとも“ゆるくなる”と思いますか?」で回答を選んだ理由について、具体的にお聞かせください。

  • 生活していくのに不安だらけの世の中で、絶対にゆるくなれるはずが無いと思うし、今もめいっぱい固くしている財布のひもは、これ以上固く出来ない状況だと思う。50代/女性/ひりゅうさん
  • 行く先景気が良くなる傾向がないし、消費税も上がるし、年金もあてにならない。自分のことは、自分でするしかないので、財布のひもは固い。30代/男性/いーくんパパさん
  • 出来るだけ安く、贅沢はしないようにしようという意識が周りの人も多いです。洋服にしても、安い物が主流になってきているので引き続きその人気は続くのではないでしょうか。30代/女性/Nemo716さん
  • 消費税増税に向けて、大きな買い物(住宅等)はやはり購入する人が増えると思いますが、日用品等の消耗品等は「財布のひも」が固くなると思います。40代/女性/udaudaさん
  • 我慢も限界・・・。震災後の自粛ムードも来年にむけて、積極的な消費活動での応援に変わっていくのではないかと思います。50代/女性/hana73さん

「固くなる」「今年と同じ」と答えた方は、景気の低迷やそれに伴う収入の減少、政治が不安定であることなどが主な理由のようです。
一方で、そろそろ不景気や節約に飽きている感じも一部に見受けられます。世間の財布のひもが「ゆるくなる」と回答した人の理由には、いろいろなものに対して節約や我慢をしてきた現状への疲れと今後への希望を込めたものも多く見られました。

Q3. 来年、世の中の人たちにおいて、どのような買い物行動例が増えると思いますか?
財布のひもが固くなる(ゆるくなる)具体例を挙げてください。

  • 景気の回復が見込めない状況では、買い控えが増えるであろう、と思われるが、翌年に控える消費税率の引き上げを前に、駆け込み消費の動きもあるのではないか。50代/男性/サックスおじさんさん
  • メリハリがある買い物行動になると思います。自分のこだわるところやここぞという時にはお金を使い、日常のことには節約を心がけると思います。30代/女性/☆シドニー☆さん
  • 50代の私でもネットでの購入がほとんどになりました。ネットだと価格の比較が簡単なので『安く購入する』事が当たり前になり、財布は開かないと思います。50代/女性/mirukutokurimuさん
  • きっと安いものやバーゲン、セールなどのものを買い求める人が増えると思う。激安スーパーとかドラッグストアとか。あとはプライベートブランドのものが安いので買いそう。20代/女性/そらひなんさん
  • ゆるくなるという感覚よりも、前倒しという形で、自動車、土地、家など高価なものに需要が増すと思います。40代/女性/ミドーリさん

「世間の消費」という観点では増税の影響を考慮する傾向にあり、「固くなる」「今年と同じ」と答えた方は「買い物を控える」「安い物を買う」など、身近な消費行動を抑制する旨の表現が多く見られました。
それに対して「ゆるくなる」派は、消費税率アップ前の駆け込み需要を理由に挙げ、具体例でも「車」「家」など大型商品の単語が多く見られました。

Q5. Q4の「来年の、あなた自身の「財布のひも」は、今年に比べて“固くなる”と思いますか?
それとも“ゆるくなる”と思いますか?」で回答を選んだ理由について、具体的にお聞かせください。

  • 収入が増える要素がないのに、消費税増税の話や、子供への教育資金など、出費が増える事ばかりなので、財布のひもをしめて、節約したいです。30代/女性/まーぶるチョコさん
  • 年金の受給金額がまた、下がるなどといった話もあり、老後の不安な要素が益々増えているので、財布のひもはなるべく固くしようと思う。40代/女性/たすまるこさん
  • 現在必要な物は買って無駄と思うものは買っていません。ですからこれ以上買うものは減らせませんし、無駄なものは今まで通り買いません。したがって今年と同じです。50代/男性/セーさんさん
  • 世の中の空気が、節約に走ってる。ぎりぎりまで切り詰めると、生活が苦になってしまうので、できるところは切り詰めて、小さな贅沢で楽しみながら毎日を送りたい。20代/女性/あいねこさん
  • 車の買い替えなどの時期を迎えているし、子供の受験、進学等にからみ削れない支出が増えるから。経済の活性化のために、必要な消費は日本企業に落とそうと思っている。40代/女性/ぜぜまん・けめこさん
グラフ1

理由の内容を分析したところ、「今年と同じ」と回答した人は「収入-変わらない」がトップ、それに対して「固くなる」と回答した人では「収入-減る」がトップとなっています。収入が現状維持か減少かが、そのまま財布のひもの固さに反映されていると言えるでしょう。
また、財布のひもが固くなりがちな中、子ども関連の出費は重視する傾向もうかがえます。

Q6. 来年、あなた自身において、どのような買い物行動例が増えると思いますか?
財布のひもが固くなる(ゆるくなる)具体例を挙げてください。

  • 教育費だけは削れないので、今よりさらにスーパーのセール品を買いに走り、食費や被服費などを切りつめるつもりです。50代/女性/あさひれいちゃんさん
  • コスパで、しっかり商品を選び、気に入ったもの、価格も効果も満足できるものを購入する。口コミや、サンプルなどをよくチェックしてから選ぶようになると思う。30代/女性/霧丸さん
  • 食品以外は安い物を中心に購入すると思う。食品については安全面に不安がある安い物はできるだけ買いたくない。40代/男性/一歩さん
  • 必要なものだけを価格を比較してお得に購入する。たとえばインターネットで価格比較をし、ポイントを有効的に使用して購入するなど。20代/女性/きゃなティさん
  • 世の中と同じです。ただ、孫たちとは楽しく過ごしたいので、一緒に楽しめるものは買うと思います。1年生の準備などもすすめないといけないですし。50代/女性/みっき~☆さん

自分の「財布のひも」については、景気や消費税などのインパクトとは無関係に、個人や家庭として必要なものを厳選して買うという姿勢がうかがえます。
世の中はどうあれ、自分(家庭)の消費は変わらない――その姿勢そのものが堅実消費の現れ、ともいえそうです。
また、節約しつつもたまにはお金を使って楽しみたい旨の記述も見られました。
景気に明るい材料が見えない中、もしかしたらこれが財布のひもが緩むきっかけになるかもしれません。

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